当院の理念

  • 隈病院は甲状腺疾患中心の専門病院として最高の医療を均等に提供すること。
  • 隈病院は甲状腺専門病院としての社会的役割を果たすこと。
  • 隈病院は診療において患者中心の全人的医療を目指すこと。
  • 隈病院は職員が誇りを持って働ける病院を目指すこと。

患者の皆様の権利

当院を受診される患者の皆様は次の権利を有します。

  • 公平に良質な医療を受ける権利
  • 適切な医師を選ぶ権利
  • 治療方針を自らが決定できる権利
  • 自らの診療上の情報を知る権利
  • 個人の情報が保護される権利

当院の方針

当院では甲状腺、副甲状腺、乳腺の診療を行っております。当院では患者の皆様の権利を守るため、次の方針で運営します。

1 インフォームド・コンセントの徹底

医師は、診断、治療方針について患者の皆様が納得いくまで説明を行っております。もし、納得できないこと、分からないことがあれば、医師にご遠慮なくお尋ねください。医師から提案された治療法に納得がいかない場合は拒否できます。この際、当院では代わりにどのような治療法があるかを明確にご説明いたします。なお、医学的に妥当ではない治療は当院では行っておりませんので、あらかじめご了承ください。

2 病名告知の徹底

当院では、診断名、治療法、今後の見通しについて、はっきりありのまま告げる方針にしています。なぜならば患者の皆様が本当のことを知って治療を受けられることが大切だと考えるからです。

3 他院との連携

必要に応じ、当院から他の医療機関へのご紹介を行っております。他の医療機関にかかっておられる方でも、当院に現在の治療法で良いか相談していただけます。治療は今までどおりの医療機関で受けていただいて問題ありません。

4 患者の皆様による医師の選択

当院では相性の良い医師を探すことができます。何かご不満がある場合には他の医師に変更することが可能です。また、担当以外の医師に相談することもできます。ご希望の方は各階の受付にお申し出ください。

5 医療相談室の設置

当院は、医療相談室を設置しております。病気のことはもちろん、個人的なお悩み(ご自身の心の問題、ご家族や職場のお悩み等)の他、治療についての不満や、直接医師には言いにくいこと等、どのような内容でもお気軽にご相談ください。当院にはカウンセリングセンターも設置しています。ご希望により医師を通じて紹介いたします。ご希望の方は各階の受付にお申し出ください。

6 個人情報の保護と情報開示

当院では、個人情報の保護に積極的に取り組んでおり、個人情報の利用目的に関して皆様に公開しております。また、当院が有する個人情報はご本人へ開示しています。ご不明な点があれば、各階の受付にお気軽にご相談ください。

当院から皆様へのお願い

安全でよりよい医療を実現するためには、医療従事者だけではなく、来院された皆様のご協力が不可欠です。そこで当院では次のことをお願いしています。

  • ご自身の健康に関する情報はできるだけ正確にお伝えください。
  • 治療に関して充分に質問をして、理解した上で治療をお受けください。
  • 当院からお渡しする書類がご本人のものか必ずご確認ください。
  • 他の患者の皆様や、当院の診療に支障をきたすことがないよう、病院のルールや社会的ルール、病院職員の指示をお守りください。

また、ご来院の皆様が安心して診療を受けられるよう、以下のような院内の秩序を乱す行為は禁止いたします。

  • プライバシー、個人情報保護に反すること
    ・・・他の患者様や職員のことなど、知り得た情報を他者にもらすことがないようにしてください。
  • 職員を長時間拘束するなど、円滑な診療や業務を妨害する行為
  • 写真や動画の撮影、録音
  • 携帯電話の通話(許可エリアを除く)
  • 喫煙(電子タバコも含む)
  • 職員に対して文書作成などの強要や執拗な面談要求
  • 公序良俗に反する行為
    ・・・暴言、暴力、威嚇、ハラスメント行為、騒音、器物破損など

こどものけんり

当院では、こどものけんりを守り、こどもとそのご家族を支援します。
詳しくは下記ボタンよりご参照ください。

輸血拒否に対する基本方針について

当院では、宗教的信念による輸血拒否に対し、次のとおり対応いたします。

  • 当院では、輸血拒否に対して、いかなる場合であっても「相対的無輸血」(輸血が生命の維持に必要な場合には輸血を行うこと)を基本方針とします。
  • 当院の方針である「相対的無輸血」について十分説明し、患者の皆様の自己決定を尊重します。絶対的無輸血(輸血が生命の維持に必要な場合でも輸血を行わないこと)を希望される場合には、それに対応できる他の医療機関への転院をお勧めします。
  • 救急搬送された場合や、院内での予期しない急変の場合など、時間的余裕がなく絶対的無輸血に対応できる医療機関への転送が不可能で、輸血が救命に必要な時には、輸血の同意・署名が得られなくても、意識の有無や年齢に関わらず緊急避難的に輸血いたします。
  • エホバの証人の信者の方などが提示される「免責証書」など、「絶対的無輸血治療」に同意する文書には、署名いたしません。また、「輸血謝絶兼免責証明書」が提出されても、受け取りません。

2019年7月11日 隈病院倫理委員会